【要約&レビュー】『神さまたちの遊ぶ庭』宮下奈都——北海道トムラウシ・スーパーまで37キロの大自然で家族が見つけたもの
神さまたちの遊ぶ庭
著者: 宮下奈都
ジャンル: エッセイ
試し読みもできます
Amazonで『神さまたちの遊ぶ庭』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- スーパーまで37キロの北海道トムラウシへの家族移住記——大雪山国立公園の大自然の中で暮らした1年間を宮下奈都が率直に綴る
- 「不便さ」が家族をつなぐ——都会の生活では気づかなかった・自然と人のつながりの豊かさ
- 小説家・宮下奈都のエッセイストとしての魅力——『羊と鋼の森』の著者が見せる・日常のユーモアと温かさ
この本はこんな人におすすめ
- 宮下奈都のファン
- 田舎暮らし・自然の中の生活に憧れがある方
- 家族のエッセイが好きな方
- 「シンプルな生活」に関心がある方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 宮下奈都の文体の魅力 | ★★★★★ |
| 家族の温かさの伝わり方 | ★★★★★ |
| 北海道の自然描写 | ★★★★☆ |
| 「移住」への示唆 | ★★★☆☆ |
要約・内容紹介
トムラウシという場所
北海道のちょうど真ん中、十勝・大雪山国立公園にあるトムラウシ。スーパーまで37キロ、人口数十人という場所に、宮下奈都一家が1年間暮らした記録が本書です。
「なぜ引っ越したのか」——夫の仕事の都合というシンプルな理由ですが、その「都合」が家族全員の人生を予想外の方向に変えていきます。「不便の中にある豊かさ」というテーマが、本書全体を貫いています。
虫・熊・マイナス20度との戦い
本書のユーモアの源は「思ってたのと違う」連発の移住生活です。虫の大群・熊の目撃情報・マイナス20度を超える冬——都会育ちの家族が次々と「北海道の洗礼」を受けます。
「熊が出た、というのは東京での『電車が遅れた』に相当する日常だと分かってきた」——宮下奈都のこういう文章が随所にあり、読んでいて自然と笑ってしまいます。
大自然の中で子どもたちが変わっていく
本書の感動的なのは、子どもたちの変化です。最初は「こんなところに来たくなかった」と言っていた子どもたちが、トムラウシの自然や人々と触れ合ううちに、たくましく・優しく変わっていく様子が描かれます。
「子どもは環境でどこまでも変われる——親が思うより・ずっと早く・深く」——この気づきが、子を持つ親として刺さりました。
読んだ後に残ったこと
3歳の息子を見ていると「どんな環境で育てるか」をよく考えます。本書を読んで「多少の不便でも・豊かな自然と人のつながりの中で育てることの意味」が少し分かった気がしました。
「神さまたちの遊ぶ庭」というタイトルの意味が読み終わった後にじんわりと分かってくる——そういう余韻のある一冊です。宮下奈都のエッセイはこれが初めてでしたが、小説と同じ温かみと視点の鋭さに惹きつけられました。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー188件前後、評価4.4前後と高評価。「宮下奈都のエッセイが読めて嬉しかった」「家族の温かさが伝わってくる」という声が多数。「小説よりエッセイの方が好きかも」という声も。
『羊と鋼の森』のファンを中心に読まれており、「宮下奈都の人間性が見えるエッセイ」として高く評価されています。
良い点
- 宮下奈都のユーモアと温かさが存分に発揮されたエッセイ
- 北海道の大自然と人々の描写がいきいきしている
- 家族の変化と成長が丁寧に描かれている
注意点
- 移住ガイドや自然生活の実用書ではない
- 小説のような展開を期待すると趣が違う
- 宮下奈都の文体が好きかどうかで評価が分かれる
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。宮下奈都のエッセイ入門として本書から始めても問題ありません。
後に読む本: 特になし。本書で宮下奈都に興味を持った方は小説『羊と鋼の森』にも進んでみてください。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約280ページ |
| 読了時間の目安 | 3〜4時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(非常に読みやすい) |
まとめ
『神さまたちの遊ぶ庭』は、宮下奈都が家族とともに北海道トムラウシで過ごした1年間を綴ったエッセイです。大自然の中で「不便さ」に笑い、「豊かさ」を見つけていく家族の記録——宮下奈都のユーモアと温かさが存分に発揮された、読んだ後に心が軽くなる一冊です。
試し読みもできます
Amazonで『神さまたちの遊ぶ庭』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。