【要約&レビュー】『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』村上春樹——日常の「小さな発見」が詰まった脱力系エッセイ

レビュアー: ゆう
おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2

おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2

著者: 村上春樹/大橋歩

ジャンル: エッセイ

★★★★(4/5)
#エッセイ#村上春樹#日常#ユーモア#村上ラヂオ

3行で分かるこの本のポイント

  • 「ノルウェイの森」とは別の顔——日常の小さな発見・脱力したユーモア・食と音楽への愛が詰まった、村上春樹のもう一つの世界
  • 村上ラヂオシリーズ第2弾——大橋歩の柔らかなイラストと共に届く、短編エッセイ集の傑作
  • 「気負わず読める村上春樹」——長編小説の重厚さとは違う、コーヒー1杯で読み切れる軽やかなエッセイの心地よさ

この本はこんな人におすすめ

  • 村上春樹ファンでエッセイも読みたい方
  • 短編・エッセイが好きで気軽に読みたい方
  • 日常の「小さな面白さ」に共感できる方
  • 大橋歩のイラストが好きな方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ユーモアの質 ★★★★☆
村上春樹らしさ ★★★★★
大橋歩イラストとの相性 ★★★★★
読後の心地よさ ★★★★★

要約・内容紹介

「脱力」という村上春樹の別の顔

村上春樹の長編小説はしばしば「重厚・深遠」と評されますが、本書はその正反対の「脱力・軽やか」な村上春樹です。アボカドの熟れ具合・音楽を聴きながら料理する話・スーパーで見つけた変な食材——日常の小さな発見をユーモラスに語るエッセイが続きます。

「こんなに日常的なことを書く村上春樹が好きだ」——小説で彼を知った読者が、別の親しみやすさを感じる一冊です。

食と音楽への愛

本書全体に流れるテーマは「食と音楽への愛」です。「何を食べたか・どんな音楽を聴いたか」——村上春樹の日常の輪郭が、この2つのテーマで描かれます。

「クラシックとジャズと料理——この3つが揃えば、たいていの夜は乗り切れる」という村上春樹の哲学が、エッセイから自然に伝わってきます。

大橋歩との絶妙な相性

本書のビジュアルは大橋歩のイラストです。温かくて柔らかいタッチのイラストが、村上春樹のエッセイの「脱力感」と完璧にマッチしています。

本としての完成度——テキストとビジュアルの調和という意味で、本書は「本の装丁・デザインが内容を高める好例」でもあります。

読んだ後に残ったこと

「おおきなかぶ」と「むずかしいアボカド」——このタイトルの組み合わせが示す「日常の不思議」を、村上春樹が軽やかに描く感覚が好きです。

長編小説を読んでいる時の「どっぷり浸かる」感覚とは違う「軽く寄り添われる」感覚——この距離感が心地よく、疲れた日に読み返したくなる一冊です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー246件前後、評価4.2前後と高評価。「村上春樹の別の面が見られた」「大橋歩のイラストが最高」「疲れた日に読むのにぴったり」という声が多数。

「長編小説が好きな人には物足りない」という声もありますが、これは別ジャンルの楽しみ方です。

良い点

  • 気負わず読める村上春樹の日常エッセイ
  • 大橋歩のイラストが絶妙にマッチ
  • 「食と音楽」への愛が温かく伝わる

注意点

  • 長編小説のような深み・重量感はない
  • 短編エッセイのため一つの話の密度は低め
  • 村上春樹の小説が好きな方向けの「ファンブック」的側面がある

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。村上春樹の小説を読んだことがある方が楽しめます。

後に読む本: 特になし。「村上ラヂオ」シリーズの他の巻にも進むことをおすすめします。

読了データ

項目 内容
ページ数 約180ページ
読了時間の目安 1〜2時間
図解・イラスト あり(大橋歩の柔らかなイラスト)
難易度 ★☆☆☆☆(非常に読みやすい)

まとめ

『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』は、村上春樹が日常の小さな発見をユーモラスに語った短編エッセイ集です。大橋歩の温かいイラストと共に届く脱力感——長編小説とは違う「軽やかな村上春樹」を楽しみたい時の最良の一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。