【要約&レビュー】『女二人のニューギニア』有吉佐和子——1960年代女性作家の冒険旅行記の傑作

レビュアー: ゆう

※本記事はAIを活用して作成しています。

女二人のニューギニア

女二人のニューギニア

著者: 有吉 佐和子

ジャンル: エッセイ

★★★★(4/5)
#エッセイ#有吉佐和子#旅行#冒険#1960年代

3行で分かるこの本のポイント

  • 1960年代女性作家の冒険旅行記——戦後まもない1960年代、女性二人でニューギニアの未開地帯へ——有吉佐和子の旺盛な好奇心と観察眼が光る、時代を超えた冒険エッセイの傑作
  • ユーモアと鋭い観察眼が光る文体——厳しい環境・文化的な衝突・予期せぬ出来事——これらをユーモアと知性で描く有吉佐和子の筆致が、旅行記に独特の味わいを与える
  • 現代とは異なる世界・時代への窓——1960年代のニューギニアという現代の読者には遠い世界——その時代と場所への好奇心が、歴史的な旅行記として本書を魅力的にしている

この本はこんな人におすすめ

  • 有吉佐和子の文章が好きな方
  • 冒険旅行記・探検記が好きな方
  • 1960年代の世界・ニューギニアへの関心がある方
  • 女性の冒険・旅の文学に関心がある方

こんな人には合わないかも

  • 現代の旅行ガイドや最新のニューギニア情報を求めている方(1960年代の記録です)
  • 1960年代の日本人視点による表現に違和感を覚えやすい方
  • 有吉佐和子の文体が合わない方(独特のリズムがあります)

独自5段階評価

項目 スコア
内容の濃さ ★★★★☆
読みやすさ ★★★★☆
実践のしやすさ ★☆☆☆☆
初心者向き度 ★★★☆☆
コスパ(満足度) ★★★★☆

要約・内容紹介

有吉佐和子は『恍惚の人』『複合汚染』など社会派小説でも知られる昭和の代表的な作家です。本書は1960年代に女友達と二人でニューギニアへ渡った旅行記です。

1960年代のニューギニアは今とは全く異なる世界でした。電気も通っていない部族の村・日本語はもちろん英語も通じない環境・全く異なる食文化と生活習慣——そこに女性二人で飛び込んでいく有吉佐和子の好奇心が本書の出発点です。「まだ見ていないものを見たい」という強烈な好奇心が、時代の常識を超えた旅を動かしています。

旅の困難を深刻に書くのではなく、ユーモアと観察眼で描く点が本書の大きな特徴です。食べ物が口に合わない・意思疎通ができない・移動が思い通りにならない——こうしたトラブルをユーモアで包みながら、その状況の文化的・人間的な背景への洞察も加えます。情景が鮮明に浮かぶ文章は旅行記に必要な臨場感と、エッセイとして必要な内省と観察を高いレベルで両立しています。

ニューギニアの部族の村での経験は著者に多くの問いを与えます。異なる価値観・異なる生死観・異なる共同体のあり方と対面したとき、著者は好奇心と敬意を持って観察します。著者の視点に時代の限界が見える場面もありますが、それを踏まえても本書の観察の豊かさは際立っています。

実際に試してみた

本書を読んで、1960年代の有吉佐和子の冒険心の強さに圧倒されました。今ほど情報もない時代に、ニューギニアという未知の地に飛び込む好奇心の旺盛さ——そのエネルギーがページから伝わってきました。

36歳になって「旅は計画が大事」「安全を確かめてから」という考え方が染み付いていることを自覚しました。有吉佐和子の無謀な好奇心が、少し羨ましく感じました。今の自分にはできない旅を追体験させてくれる本です。

正直、ここが物足りなかった

1960年代の日本人の視点から見たニューギニアという性質上、現代の読者には気になる表現が含まれる可能性があります。異文化への率直な好奇心と観察が魅力である一方、当時の時代的な限界も随所に感じられます。また現代のニューギニアとは全く異なる環境・文化の記録として読む必要があり、「ニューギニアを知りたい」という純粋な目的では物足りなさが残るかもしれません。

読者の評判・口コミ

楽天レビューでは評価4.2前後の高評価が続いています。「有吉佐和子の文体が最高」「1960年代のニューギニアへの旅が鮮明に伝わる」という声が多く、「旅行記として一級品」という声も目立ちます。

「時代的な表現が気になる」「現代の倫理観とのずれが感じられる部分がある」という意見も一部あります。

良い点

  • 有吉佐和子のユーモアと観察眼が光る文体の魅力
  • 1960年代のニューギニアという希少な時代・場所の記録
  • 冒険の臨場感と文化洞察が共存する読み応え

注意点

  • 1960年代の視点による表現に、現代では気になる箇所がある可能性
  • 現代のニューギニアとは全く異なる環境・文化の記録として読む必要がある
  • 有吉佐和子の文体に合わない読者には読みにくい部分も

似た本と比べると

1960年代の女性旅行記として宮脇俊三の鉄道紀行と比較できますが、本書はよりエッセイ的・内省的です。同時代の女性作家の旅行記という観点では、他に類書が少なく希少な存在感があります。現代の旅行エッセイと比べると文体のリズムが全く異なり、昭和文学特有の読み応えがあります。有吉佐和子の小説をすでに読んでいる方なら文体への入り込みが早いです。

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。有吉佐和子の旅行エッセイの入門として手に取れます。

後に読む本: 特になし。本書で有吉佐和子への関心が深まったら、著者の小説作品も合わせて読むと理解が深まります。

読了データ

項目 内容
ページ数 約200ページ
読了時間の目安 2〜3時間
図解・イラスト 写真あり
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい)

まとめ

『女二人のニューギニア』は有吉佐和子が1960年代にニューギニアへの冒険旅行を経験した旅行エッセイです。鋭い観察眼とユーモアで異文化を描いた有吉佐和子の文体の魅力——冒険旅行記の傑作として現代の読者にも届く一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。