【要約&レビュー】『妻に捧げた1778話』眉村卓——余命宣告された妻のために毎日1篇・5年間書き続けたSF作家の愛の記録
妻に捧げた1778話
著者: 眉村 卓
ジャンル: エッセイ
試し読みもできます
Amazonで『妻に捧げた1778話』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 「余命は1年」——そう宣告された妻のために・小説家の夫は不可能と思われる約束をした——毎日1篇のお話を書き続けるという誓いを・5年間果たし続けた
- 「1778話」という数字の重さ——1日も欠かさず書き続けた1778篇のお話が・妻の療養の支えになった
- 最後の原稿の最後の行——5年間頑張った妻が亡くなった日に書かれた最後の言葉が持つ意味
この本はこんな人におすすめ
- 夫婦愛・家族の絆に触れたい方
- 眉村卓のファン・SF文学が好きな方
- 病気・別れというテーマに向き合う方
- 感動的な実話を読みたい方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★☆ |
| 「1778話」という事実の感動的な重み | ★★★★★ |
| 夫婦愛の描写の深さ | ★★★★☆ |
| 読後の感情的な余韻 | ★★★★☆ |
| SF作家としての文章力 | ★★★★☆ |
要約・内容紹介
「毎日1篇」という約束
本書の中心にあるのは「余命を宣告された妻のために毎日1篇のお話を書き続ける」という約束です。「眉村卓の妻が癌で余命1年と宣告された——夫は妻に言った・毎日お話を1つ書いてあげる——妻の笑顔のために・妻に喜んでもらうために——この約束が1778日間・一日も欠かすことなく守られた」という事実が、本書の持つ感動の根拠です。
「プロの小説家が毎日書くことなど当たり前——しかしそれは仕事の締め切りに向けてではなく・妻の枕元に届けるために書く——この違いが1778話に込められた意味を全く異なるものにしている」という視点が本書の核心です。
SF作家の「お話」が持つ力
著者・眉村卓はSF作家として知られています。「毎日書かれた1篇1篇は・SFでありファンタジーであり普通の日常の話でもあった——妻が好きなもの・妻が笑えること・妻を元気にできること——これらを考えながら書き続けた1778話は・愛情の結晶だ」という評価があります。
「病床の妻のために書かれた物語は・妻だけでなく看護師・医師・家族にも読まれ・病院の中に小さな喜びをもたらした——物語の力が病院という空間を温めた」というエピソードが、本書を単なる個人的な記録以上のものにしています。
最後の日の最後の行
本書のクライマックスは「妻が亡くなった日に書かれた最後の話の最後の行」です。「その言葉が何であるかは・ぜひ本書で確認してほしい——5年間書き続けた夫が・妻が逝った日に何を書いたか——その一行が本書全体の重みを凝縮している」という構成が、読者を最後まで引きつけます。
読んだ後に残ったこと
「妻のために毎日1篇書く」という行為の意味を考えました。料理でも手紙でもいい——日常の中で「誰かのために何かを続ける」という行為が、実はとても大切なものなのかもしれない。
3歳の息子への毎晩の絵本の読み聞かせも、いつかは終わる時間です。「今できることを今する」という本書のメッセージが、なんでもない日常の一コマを大切に思わせてくれました。ただ評価3点台というのも正直なところで、感動の作り方がやや重すぎると感じる読者もいるようです。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー163件前後、評価3.5前後と賛否が分かれる評価。「読んで泣いた」「夫の愛に感動した」という声がある一方、「重すぎる」「感動を押し付けられている感じがする」という批判も。
感動実話として素直に受け取れるかどうかで評価が大きく分かれる作品です。
良い点
- 「1778話」という具体的な数字が持つ重みと説得力
- 夫婦愛というシンプルなテーマの普遍性
- SF作家らしい物語の力への信頼が伝わる
注意点
- 重く感情的なテーマのため、精神的につらいときには読みにくい
- 「感動させよう」という意図が見えすぎると感じる読者も
- 実際に書かれた1778話は本書には全て収録されていない
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。夫婦愛・闘病記のエッセイとして本書から始めても問題ありません。
後に読む本: 特になし。本書で眉村卓に興味を持った方は小説作品にも進んでみてください。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約200ページ |
| 読了時間の目安 | 2〜3時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(非常に読みやすい) |
まとめ
『妻に捧げた1778話』は、SF作家・眉村卓が余命宣告された妻のために5年間毎日1篇書き続けた愛の記録です。「1778」という数字の重みと、最後の日の最後の行に込められた愛情が、夫婦の絆の意味を問いかけます。
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Amazonで『妻に捧げた1778話』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。