【要約&レビュー】『ナナメの夕暮れ』若林正恭——「自分探し」完結編、オードリー若林が辿り着いた境地
ナナメの夕暮れ
著者: 若林 正恭
ジャンル: エッセイ
試し読みもできます
Amazonで『ナナメの夕暮れ』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 前作『社会人大学人見知り学部』から3年——「自分探し」が完結した若林正恭のエッセイ集
- 雑誌「ダ・ヴィンチ」連載に大幅書き下ろしを加えた——ゴルフ・キューバ旅行・日常の思索が詰まった一冊
- 「ナナメに構えていた自分」からの解放——読んで「自分も楽になれるかも」と思えるエッセイ
この本はこんな人におすすめ
- オードリー若林正恭のファン
- 前作『社会人大学人見知り学部』を読んだ方
- 「人見知り」「社会への斜に構えた態度」に共感する方
- 30代以降の生き方・心の変化について考えたい方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 共感しやすさ | ★★★★★ |
| 文章の完成度 | ★★★★★ |
| 「続き」としての満足感 | ★★★★★ |
| 読後の爽快感 | ★★★★☆ |
要約・内容紹介
「ナナメの夕暮れ」というタイトルの意味
若林正恭はデビュー当初から「社会への斜に構えた視点」で知られる芸人です。「自意識過剰」「人見知り」「社会に馴染めない」——そういった感覚を抱えながら30代を生きてきた若林が、本書で「そのナナメ具合」が変化していく様子を書いています。
「夕暮れ」という言葉が示すように、あの苦しかった時代の終わりを告げるタイトルです。
前作からの「続き」として読む意味
本書は前作『社会人大学人見知り学部 完全版』から3年後に刊行されました。前作では「社会に馴染めない自分」と向き合う苦しい過程が描かれていましたが、本書ではその先にたどり着いた若林の変化が書かれています。
ゴルフに興じる「オッサン的日常」を楽しめるようになった、キューバ旅行での解放感など——かつて「斜に構えていた」若林が「あれ、俺、なんか楽になってきたかも」と実感していく過程が、静かに胸に刺さります。
「自分探し完結編」としての射程
本書の副題的な位置づけは「自分探しの完結編」です。自分探しと言うと青春期の話のようですが、若林の場合は30代まで続く「社会の中で自分はどこにいるのか」という問いでした。
その問いが「完結」するとはどういうことか——「答えを見つけた」ではなく「問い続けることをやめた、でも穏やかになれた」という境地が伝わってきます。
読んだ後に残ったこと
若林正恭の「ナナメ」に妙に共感していた20代の頃を思い出しました。「社会に馴染むのが不得意で、でも馴染めない自分が嫌い」という循環——フリーライターとして独立した今も、その感覚は完全には消えていません。
でも本書を読んで、「その感覚が消えることより、折り合いをつけることの方が大切なのかも」と感じました。若林が「ナナメ」から少し離れていく様子に、自分も何か楽になれる気がする——そういう読後感を持てる本です。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー333件、評価4.23と高評価。「前作より好き」「泣けた」「若林さんの変化に感動した」という声が多数。
「前作を読まないと分かりにくい」という意見もありますが、本書単体でも楽しめます。ただし前作を読んだ上で読む方が、「変化」の大きさをより深く感じられます。
良い点
- 若林正恭の文章の完成度が高く、読み心地が良い
- 「ナナメから解放されていく過程」に深い共感を覚えられる
- 前作からの流れを受けた「完結」としての達成感がある
注意点
- 前作(『社会人大学人見知り学部』)を読んだ方がより楽しめる
- 「笑えるエッセイ」というよりは内省的なトーンが多め
- 若林正恭のファンでない方には刺さりにくい部分も
この本の前後に読む本
前に読む本: 『社会人大学人見知り学部 完全版』(若林正恭)。前作を読んでから本書を読むことで「変化」がより鮮明に感じられます。
後に読む本: 特になし。本書で若林の「自分探し」が完結します。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約224ページ |
| 読了時間の目安 | 2〜3時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(非常に読みやすい) |
まとめ
『ナナメの夕暮れ』は、オードリー若林正恭の「自分探し」が完結する一冊です。かつて社会に斜に構えていた若林が、ゴルフや旅を経て少しずつ「楽になっていく」過程——共感する人には深く刺さり、読み終えた後に自分も少し楽になれる気がします。
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Amazonで『ナナメの夕暮れ』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。