【要約&レビュー】『ナナメの夕暮れ』若林正恭——「自分探し」完結編、オードリー若林が辿り着いた境地

レビュアー: ゆう
ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れ

著者: 若林 正恭

ジャンル: エッセイ

★★★★(4/5)
#エッセイ#若林正恭#オードリー#自己分析#生き方

3行で分かるこの本のポイント

  • 前作『社会人大学人見知り学部』から3年——「自分探し」が完結した若林正恭のエッセイ集
  • 雑誌「ダ・ヴィンチ」連載に大幅書き下ろしを加えた——ゴルフ・キューバ旅行・日常の思索が詰まった一冊
  • 「ナナメに構えていた自分」からの解放——読んで「自分も楽になれるかも」と思えるエッセイ

この本はこんな人におすすめ

  • オードリー若林正恭のファン
  • 前作『社会人大学人見知り学部』を読んだ方
  • 「人見知り」「社会への斜に構えた態度」に共感する方
  • 30代以降の生き方・心の変化について考えたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
共感しやすさ ★★★★★
文章の完成度 ★★★★★
「続き」としての満足感 ★★★★★
読後の爽快感 ★★★★☆

要約・内容紹介

「ナナメの夕暮れ」というタイトルの意味

若林正恭はデビュー当初から「社会への斜に構えた視点」で知られる芸人です。「自意識過剰」「人見知り」「社会に馴染めない」——そういった感覚を抱えながら30代を生きてきた若林が、本書で「そのナナメ具合」が変化していく様子を書いています。

「夕暮れ」という言葉が示すように、あの苦しかった時代の終わりを告げるタイトルです。

前作からの「続き」として読む意味

本書は前作『社会人大学人見知り学部 完全版』から3年後に刊行されました。前作では「社会に馴染めない自分」と向き合う苦しい過程が描かれていましたが、本書ではその先にたどり着いた若林の変化が書かれています。

ゴルフに興じる「オッサン的日常」を楽しめるようになった、キューバ旅行での解放感など——かつて「斜に構えていた」若林が「あれ、俺、なんか楽になってきたかも」と実感していく過程が、静かに胸に刺さります。

「自分探し完結編」としての射程

本書の副題的な位置づけは「自分探しの完結編」です。自分探しと言うと青春期の話のようですが、若林の場合は30代まで続く「社会の中で自分はどこにいるのか」という問いでした。

その問いが「完結」するとはどういうことか——「答えを見つけた」ではなく「問い続けることをやめた、でも穏やかになれた」という境地が伝わってきます。

読んだ後に残ったこと

若林正恭の「ナナメ」に妙に共感していた20代の頃を思い出しました。「社会に馴染むのが不得意で、でも馴染めない自分が嫌い」という循環——フリーライターとして独立した今も、その感覚は完全には消えていません。

でも本書を読んで、「その感覚が消えることより、折り合いをつけることの方が大切なのかも」と感じました。若林が「ナナメ」から少し離れていく様子に、自分も何か楽になれる気がする——そういう読後感を持てる本です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー333件、評価4.23と高評価。「前作より好き」「泣けた」「若林さんの変化に感動した」という声が多数。

「前作を読まないと分かりにくい」という意見もありますが、本書単体でも楽しめます。ただし前作を読んだ上で読む方が、「変化」の大きさをより深く感じられます。

良い点

  • 若林正恭の文章の完成度が高く、読み心地が良い
  • 「ナナメから解放されていく過程」に深い共感を覚えられる
  • 前作からの流れを受けた「完結」としての達成感がある

注意点

  • 前作(『社会人大学人見知り学部』)を読んだ方がより楽しめる
  • 「笑えるエッセイ」というよりは内省的なトーンが多め
  • 若林正恭のファンでない方には刺さりにくい部分も

この本の前後に読む本

前に読む本: 『社会人大学人見知り学部 完全版』(若林正恭)。前作を読んでから本書を読むことで「変化」がより鮮明に感じられます。

後に読む本: 特になし。本書で若林の「自分探し」が完結します。

読了データ

項目 内容
ページ数 約224ページ
読了時間の目安 2〜3時間
図解・イラスト なし
難易度 ★☆☆☆☆(非常に読みやすい)

まとめ

『ナナメの夕暮れ』は、オードリー若林正恭の「自分探し」が完結する一冊です。かつて社会に斜に構えていた若林が、ゴルフや旅を経て少しずつ「楽になっていく」過程——共感する人には深く刺さり、読み終えた後に自分も少し楽になれる気がします。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。