【要約&レビュー】『納棺夫日記(増補改訂版)』青木新門——映画「おくりびと」の原案、「死」と向き合った納棺師の魂の記録
納棺夫日記増補改訂版
著者: 青木新門
ジャンル: エッセイ
試し読みもできます
Amazonで『納棺夫日記増補改訂版』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 映画「おくりびと」の原案——アカデミー賞外国語映画賞を受賞した名作の「元になった物語」、本書を読めば映画がさらに深くなる
- 納棺師として「死」に向き合い続けた著者の記録——何千体もの遺体を納棺する仕事を通じて「生とは何か・死とは何か」を問い続けた日々
- 静かで美しい「死生観」の書——「死は終わりではない」という著者の確信が静かに語られる、魂に届く一冊
この本はこんな人におすすめ
- 映画「おくりびと」が好きな方
- 死生観・命の意味について考えたい方
- 「死」を身近に感じる体験をした方
- 静かで深い読書体験を求めている方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★☆ |
| 「死」への向き合い方の深さ | ★★★★★ |
| 著者の体験談の説得力 | ★★★★★ |
| 読後の余韻 | ★★★★★ |
| 映画「おくりびと」との連動 | ★★★★★ |
要約・内容紹介
「納棺夫」という仕事との出会い
著者・青木新門は、生活に困って選んだ「納棺夫」という仕事を通じて、「死」と向き合うことになります。最初は「死」への恐怖と嫌悪感があった著者が、何千体もの遺体と向き合う中で「死の美しさ・静けさ・尊さ」を発見していく過程が丁寧に描かれます。
「仕事として死に触れた人間が、死について最も深く考えることになった」——この逆説が本書の核心です。
「死は穢れではない」という発見
本書で著者が繰り返し語るのは「死は穢れではない」という確信です。日本社会で「死」は忌避されるべきものとして扱われがちですが、著者は納棺の仕事を通じて「死者の尊厳・死の静けさ・命の循環」を体験します。
「きれいに整えられた遺体は、眠っているようで美しい」——この言葉が示す死への敬意が、本書全体に流れています。
「光の変容」という死生観
本書のクライマックスは著者の「光の変容」という死生観です。人は死んでも「光として変容する」——仏教・哲学・自身の体験から導かれたこの死生観が、「おくりびと」の映画的な美しさの源泉でもあります。
「死は消滅ではなく変容だ」——この言葉が読後の静かな余韻になります。
読んだ後に残ったこと
「死」について考えることを、普段はできるだけ避けています。しかし本書を読んでいる間は、自然に「自分の死・父母の死・息子との別れ」について考えました。
「死を考えることは、生をより大切にすること」——本書で著者が伝えるこのメッセージが、読後も静かに響き続けます。映画「おくりびと」が好きな方には、ぜひ本書も読んでほしい一冊です。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー246件前後、評価4.5前後と非常に高評価。「映画より深かった」「死への見方が変わった」「涙が止まらなかった」という声が多数。
「読むのが辛い場面がある」という声もありますが、それが本書の誠実さの証明でもあります。
良い点
- 「死」への向き合い方を静かに教えてくれる
- 映画「おくりびと」の深さが倍増する原作
- 著者の誠実な記録が読む者の魂に届く
注意点
- 「死」の描写が辛く感じる場面がある
- 死生観・哲学に共感できないと入りにくい
- 宗教的な表現が一部含まれる
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。映画「おくりびと」を見てから読むと、さらに深い感動があります。
後に読む本: 特になし。本書で「死生観」に興味を持ったら、関連する哲学・宗教書にも広げてみることをおすすめします。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約220ページ |
| 読了時間の目安 | 3〜4時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★★☆☆☆(文章は平易だが内容は深い) |
まとめ
『納棺夫日記(増補改訂版)』は、映画「おくりびと」の原案として知られる青木新門の魂の記録です。納棺師として何千体もの死と向き合い続けた著者が「死は変容である」という静かな確信を語る——命の尊さと死の美しさを感じる、一生に一度は読むべき一冊です。
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Amazonで『納棺夫日記増補改訂版』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。